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食事の目的って?

「食事」の目的について考えたことがありますか?


辞書には次のように書かれています。
  食事とは「栄養を取るために習慣的に毎日何度かものを食べること。またその食べ物」

食事は生命維持に欠かせない栄養を、体内に取りいれることが、まず第一の目的です。

ヒトのからだは、60兆個ほどの細胞でつくられており、
その細胞は、たんぱく質、脂質、ミネラル、炭水化物、核酸、水 からできています。

ヒトのからだを構成する血液や筋肉などの組織は、
食べ物から摂取する栄養素によって常につくり変えられていますし、

からだを動かすためには、これらの栄養素をエネルギー源として利用しています。

このうち、体内で合成できないものを食べ物で補う必要があります。

それでは「栄養素」はどのようにして体内に取り入れるのでしょうか

食べ物の流れ…入口からで出口まで…

◆ 消化管は1本の管

人は食べ物を口に入れただけでは「体内に受け入れた」とは言えません。

食べ物から栄養素を体内に取りいれるには、消化する必要があります。

人の消化器官のうち、口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸 を「消化管」と呼びます。
口から肛門まで全長およそ9メートルにもおよび、1本の管のようになっています。

食べ物は消化管を通過する間に、徐々に小さい分子に分解され、

腸内で必要なものは吸収されて、不要なものは排泄されます。

◆ 腸は体内の入り口

消化管は「体内の体外」とも言われます。

例えば、人の形を単純化してちくわのような形だと考えると、

「ちくわの穴の中」はあくまで外気とつながる「体外」であり、「ちくわの身の部分」に入って初めて「体内」となります。

消化管は腸で栄養素の最終消化と吸収を行います。

つまり腸で吸収して初めて「体内」に受け入れたことになります


言いかえれば、腸はまさに体内の入り口であり、きわめて重要な関所とも言えます。

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主な消化管のはたらき

口から入った食べ物が栄養として小腸で体内に取りこまれるためには、消化酵素が必要になってきます。

消化酵素は各器官で分泌され、食べ物を栄養素の状態目で徐々に分解します。


ここでは、主な消化器官の働きを紹介します。

◆ 口
食べ物は、口の中で運搬しやすいように歯でかみくだかれ、だ液と混ざります。

だ液の中に含まれる消化酵素で、でんぷんが分解され、飲み込みやすくなります。
◆ 胃
胃に食べ物が入ると胃液が分泌されます。
胃液は食物繊維をやわらかくする働きがあり、また外敵菌を殺菌する効果もあります。

食べ物は胃液の酵素と混ざり、蠕動運動(ぜんどううんどう)でさらに細かくかゆ状になり、少しずつ小腸に送られます。
◆ 小腸
小腸は、十二指腸・空腸・回腸からできています。
全長は6~7メートルほどあり、消化管の大半をしめています。
食べ物は、口の中で運搬しやすいように歯でかみくだかれ、だ液と混ざります。

食べ物の最終消化と吸収はほとんどここで行われます。
◆ 大腸
大腸は、盲腸・結腸・直腸に分かれていて、小腸より太く直径3~5センチ、長さ1.5メートルほどあります。
小腸で消化吸収されて残ったカスを一時的にたくわえ、余分な水分を吸収して程よい硬さの便をつくります。

小腸で消化・吸収しきれなかった成分は腸内細菌が利用します。

腸内細菌の詳しい説明はこちら>>

腸のおもな働き

◆ 腸は第二の脳

腸は驚くほど精密にできており、24時間絶え間なく働いて人間の生命を支えています。

言いかえれば、常に体を一定に保とうとする生命恒常性(ホメオスタシス※)の維持という役割を担っているとも言えます。


腸は、脳からの指令がなくても自分で判断して活動する力が備わっていて、「第二の脳」とも呼ばれています。

※ ホメオスタシス : 生命の内部や外部の環境因子の変化に関わらず、生命の状態が一定に保たれる性質、あるいはその状態のこと。生物の持つ重要な機能のひとつで、体温調節がその典型例である。

◆ 腸管で働く免疫機能

腸には働く免疫機能とは、
食べ物とともに入ってくる異物(病原菌や毒素など)を排除し、必要なものは摂りいれ
常に生体を守るシステムです。

腸管は食べ物と一緒に入ってきた様々な有害物質に絶えずさらされておりますが、
腸壁にはパイエル板のような万駅細胞が集中しており、ここで外敵菌や有害物質を素早く識別して排除するのです。

人体最大の免疫器官と言われています。

◆まとめ

腸のはたらき

1.消化 : 食べ物の最終消化と腸内細菌による分解が行われる。

2.吸収 : 分解された栄養素や水分を吸収する。

3.排泄 : 蠕動運動(ぜんどううんどう)により不要な老廃物と毒素を便として排泄する。

4.免疫 : 免疫細胞が集中していて常に外敵菌などから守っている。


腸管で働く免疫機能の主な特徴

● 食べ物とともに侵入してきた高原(病原菌、ウィルスなど)を排除する。

● 経口免疫寛容を行う・・・食べ物のたんぱく質や腸内細菌に対して免疫反応をしない。(食物アレルギーを起こす場合は特定のアレルゲンにこの免疫反応が過敏に反応するためです)

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